3/16-17 新篠津高等養護学校演劇部 『虔十公園林』
3/16-17 新篠津高等養護学校演劇部 『虔十公園林』
周りの子どもたちからは馬鹿にされ、それをごまかすように無理矢理大きく口を開けて、はあはあと一人で笑ってやり過ごしている虔十(けいじゅう)。「おかあ、おらさ、杉苗七百本買ってけろ」ある日、母親に生まれて初めてのお願いをする。静かな村に静かに始まったストーリー。効率性や経済性、目先の利益を求める現代社会。周囲に馬鹿にされながらも汗を流して木を植え続けた主人公の行為は、立ち止まることを忘れた今の私たちの肩に、そっと手を置いてくれる。発表から89年たった今、さらに輝きを増す本作が、特別支援学校の生徒たちによって、ステージによみがえる。