2024年 北海道演劇宣伝美術賞 「らてるね賞」
2024年 北海道演劇宣伝美術賞 「らてるね賞」
「らてるね賞」 とは、華やかなスポットライトに照らしだされた舞台を下支えしている宣伝美術の担い手に、ささやかにでも優しく灯りをかかげようと、故伏島信治さんが2012年に創設した極めて私的な賞です。演劇の魅力を宣伝し、採算と再生産の道を広げるためには集客の戦略とツールを磨かなければなりません。近年、様々な告知ツールがある中、街角・店舗・公共施設など市民の暮らしの中で接触力の高いポスター・フライヤー (チラシ) は、新たな集客と、演劇と市民の間を取り持つ役割を担う、今なお色あせない大切なツールです。観劇する以前から作品のイメージを形作る役割を担い、観劇の後も作品の記憶を補うなど、演劇にとって不可欠なものです。このフライヤーの芸術性を高め、コンテンツの充実を図るために、日々制作に当たる宣伝美術の担い手を励まし、小さな灯り (ラテルネ ※ドイツ語で手提げランプ) で照らすささやかな賞が 「らてるね賞」 です。